フリーランスの確定申告|開業から提出までの流れ

フリーランスの確定申告 確定申告関連(Japanese)
フリーランスの確定申告

フリーランスとして独立すると、避けて通れないのが「確定申告」です。
会社員のように経理部門が税金を計算してくれるわけではなく、収入の管理・経費の整理・税額計算・申告書の作成・提出まですべて自分で行う必要があります。

最初の年は不安も多いですが、手順さえ理解してしまえば、毎年のルーティンとしてスムーズに進められるようになります。
このページでは、**開業準備 → 帳簿付け → 経費と控除 → 申告方法(e-Tax)**まで、初めてのフリーランスでも迷わないよう、流れに沿って詳しく解説します。


1. 開業届を出すタイミングと注意点

● 開業届は「事業を始めたら1か月以内」が原則

個人で業務を始めた場合、「個人事業の開業届出書」を税務署へ提出します。
罰則はありませんが、提出しておくことで次のメリットがあります:

  • 青色申告が選べる(最大65万円の控除)

  • 事業として正式に認められ、屋号の使用や銀行口座の開設がスムーズ

  • 税務署から必要書類の案内が届きやすい

● 開業日は厳密でなくてもOK

以下のいずれかで問題ありません:

  • 初めて売上が発生した日

  • 事業用として作業を開始した日(開業準備を含む)

例えば、初回の仕事受注日・機材購入日・営業開始日など、自分で整理しやすい日で構いません。

● 青色申告承認申請書も忘れずに

開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出すれば、翌年の確定申告から青色申告が利用できます。

青色申告のメリット:

  • 65万円または10万円の特別控除

  • 家族への給与(専従者給与)が経費化可能

  • 赤字の繰越(3年)が可能


2. 帳簿付けの基本と種類(初心者がつまずくポイント付き)

帳簿とは、フリーランスのすべての取引を記録した「お金の台帳」です。
正確に記録することで、税金計算だけでなく、事業の改善にもつながります。

● 帳簿の記録内容

次の3つを軸に入力していきます:

  1. 売上(収入)

  2. 経費(仕事のために使った支出)

  3. お金の動き(入金・出金)

● 青色申告と白色申告の違い

項目 青色申告 白色申告
帳簿方式 複式簿記 簡易簿記
控除額 最大65万円(または10万円) なし
赤字繰越 可能 不可
税務上のメリット 多い 少ない

最初は難しく見えますが、クラウド会計を使えば自動仕訳で9割以上が自動入力されます。

● 主な帳簿の種類

  • 現金出納帳(現金の動き)

  • 預金出納帳(銀行口座の動き)

  • 売上帳

  • 経費帳

  • 固定資産台帳(パソコン・カメラなど高価な機材)

クラウド会計なら、銀行口座やクレジットカードを連携するだけで自動反映されるため、初心者でも安心です。


3. 経費と控除の整理(節税の基礎)

フリーランスが最も悩むのが「経費にできるかどうか」。
考え方はシンプルで、

仕事の収入を得るために必要な支出は経費

と覚えておきましょう。

● 経費になる代表例

  • パソコン・スマホ・カメラなどの機材

  • 交通費(打ち合わせ・出張)

  • ソフトウェア・クラウドサービス

  • ネット通信費・スマホ代

  • 打ち合わせの飲食代(自分の食事は不可)

  • 家賃・電気代の一部(家事按分)

● 家事按分(かじあんぶん)とは?

プライベートと仕事で共用している費用の割合を分ける考え方です。

按分基準の例:

  • 面積比(仕事部屋の広さ)

  • 使用時間(1日のうち仕事で使った時間)

  • 使用回数

合理的であれば自由に決めてOKですが、根拠をメモしておくことが必須です。

● 控除も理解しておく

控除とは、税金計算の前に所得から差し引ける金額のこと。

代表的な控除:

  • 社会保険料控除

  • 生命保険料控除

  • 医療費控除

  • 寄附金控除(ふるさと納税)

経費と控除を整理しておくだけで、税額が大きく変わります。


4. e-Taxでの申告手順(初心者が迷いやすい手順を補足)

確定申告は 国税庁「確定申告書等作成コーナー」 を使えば簡単です。

▼ 手順1:作成コーナーにアクセス

青色・白色などを選び、収入区分(事業所得)を入力します。

▼ 手順2:売上・経費を入力

帳簿の金額をそのまま転記。
クラウド会計のデータをCSVで取り込むことも可能です。

▼ 手順3:控除を入力

源泉徴収票・生命保険控除証明書などが必要になります。

▼ 手順4:マイナンバーカードで電子署名

ICカードリーダーまたはスマホ読み取りでOK。

▼ 手順5:送信して完了

送信後は 「受信通知」 を必ずダウンロード。
これが「申告を提出した証明」になります。


5. AIを使った確定申告の効率化(初心者ほど効果大)

手作業での経費整理は、時間もミスも多くなりがちです。
AI家計簿・確定申告TOOLを使えば…

  • レシート・明細を自動分類

  • 家事按分を自動計算

  • 損益計算書を自動生成

  • e-Tax用データをそのまま出力

簿記が分からない人でも、最短30分で申告の形が整うこともあります。