副業ブームの広がりとともに、確定申告の重要性が高まっています。
しかし「どこからが課税対象?」「どの費用を経費にできるの?」といった疑問は尽きません。
本ページでは、所得区分・課税ライン・経費判断の実例を交えて、初心者にも分かりやすく整理します。
副業の所得区分を理解する
副業の所得は主に「雑所得」または「事業所得」に分かれます。
税務上の区別は非常に重要で、経費の範囲や申告書の種類、青色申告の可否に直結します。
- 雑所得:継続性・組織性が低い活動(例:単発の原稿料、動画配信報酬)
- 事業所得:継続的に営利目的で行う業務(例:個人事業登録しているデザイナーや講師)
境目は「継続性」「独立性」「営利性」の3要素。たとえば、毎月SNS広告やフリーランス仕事で報酬を得ていれば、
事業所得として扱われる可能性が高いです。事業所得なら青色申告特別控除(最大65万円)も適用できます。
どこまでが課税対象?金額ラインの目安
副業収入が年間20万円を超える場合は、原則として申告が必要です。
これは「所得=収入−経費」で計算した結果が20万円を超えるかどうかで判断します。
一方、20万円以下でも住民税の申告は必要な場合があります。
「確定申告不要制度」が適用されるケースを除き、自治体が独自に課税を行うため、
税務署では不要でも市区町村に届出が必要です。所得区分によって対応が異なるため、
所得証明を求められる前に整理しておくと安心です。
経費になるもの・ならないもの
経費計上の基本は「副業の収入を得るために直接必要な支出」です。
代表的な経費には以下のようなものがあります。
- 通信費(ネット回線・スマホ代の業務利用分)
- パソコン・カメラ・マイクなどの業務機器
- クラウドサービス・ソフトウェア利用料
- 交通費・打ち合わせ費用・資料購入費
- 自宅の作業スペースにかかる家賃・光熱費の按分分
共用支出は「家事按分(かじあんぶん)」で合理的な割合に配分します。
面積比・時間比・使用回数など、客観的な基準を設定し、その根拠をメモや写真で残しておくと
説明責任を果たせます。
一方で、プライベート目的の支出(衣食住や娯楽、贈答、家族旅行など)は経費にできません。
迷う場合は、「収益を上げるための直接的な支出かどうか」で判断するのが基本です。
帳簿を付けると何が変わる?
副業を継続的に行うなら、帳簿を付けておくと節税・管理の両面でメリットがあります。
- 青色申告特別控除(最大65万円)の対象になる
- 赤字の繰越(3年間)や家族への給与支払い(専従者控除)が可能
- 経費管理が透明化し、事業計画にも役立つ
帳簿は市販ソフト・クラウド会計・スプレッドシートのいずれでも構いません。
レシートや明細を月次でまとめ、月末に集計する習慣をつけるだけで、年度末の負担が激減します。
副業ブームの広がりに伴い、「収入が増えて嬉しいけれど、税金の扱いがよく分からない…」という相談が急増しています。
特に確定申告は、ルールを正しく理解しておかないと、思わぬ追徴課税やペナルティにつながる可能性もあります。
一方で、制度を理解しておけば、必要以上に税金を払わずに済むほか、節税につながる仕組みを活用できるようになります。
本ページでは、所得区分の考え方・課税ラインの基準・経費の判断方法・帳簿管理の重要性 を、初心者でも迷わないように丁寧に解説します。
副業の所得区分を理解する
副業の収入は、税務上大きく 「雑所得」 または 「事業所得」 に分類されます。
この区分はとても重要で、経費にできる範囲・使える控除・提出する申告書の種類 が変わります。
● 雑所得とは?
-
継続性・組織性が低い収入
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例:単発の原稿料、スポット案件、動画配信の報酬、メルカリ転売(営利目的でない場合)
● 事業所得とは?
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反復性・独立性があり、営利目的で継続して行う収入
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例:デザイナー、ライター、講師、せどり事業、YouTube・SNS収入など
● 区分の判断基準(3つのポイント)
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継続性:月単位で収入が発生しているか
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営利性:利益を出すための活動か
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独立性:事業として自分の裁量で動いているか
実務では、毎月SNS広告収入がある・フリーランスとして案件を継続受注している などの場合、事業所得に該当する可能性が高くなります。
事業所得になると、下記のメリットがあります。
-
青色申告特別控除(最大65万円) が使える
-
赤字を翌年以降に繰り越せる(3年間)
-
家族に給与を支払う「専従者控除」が使える
副業でも、一定の活動実態があれば「事業」として扱う方が節税効果は大きくなります。
どこまでが課税対象?金額ラインの目安
副業の確定申告でよく誤解されるのが「20万円ルール」です。
● 20万円ルール(所得税)
-
副業による 所得(=収入−経費)が年間20万円を超える場合 → 確定申告が必要
-
20万円以下の場合は、所得税については申告不要になるケースあり
ただしこれは 所得税のみ のルールであり、住民税は別です。
● 20万円以下でも住民税の申告が必要なケースがある
・給与以外の所得がある人は、原則として住民税申告が必要
・自治体が独自に課税するため、税務署で不要でも市区町村での届出が必要なことが多い
例:
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副業所得が10万円 → 所得税は不要でも、住民税の申告が必要
-
本業に副業をバレたくない場合 → 住民税の「自分で納付」を選択する必要がある
「確定申告不要制度」が使えるかどうかは、収入の種類や状況により異なるため、事前確認しておきましょう。
経費になるもの・ならないもの
副業の経費判断の基本は、
「収入を得るために直接必要な支出かどうか」
です。
● 経費になる代表例
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通信費(スマホ・Wi-Fiの業務利用分)
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パソコン・カメラ・マイクなどの機材
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クラウドソフト(Canva、Notion、ChatGPT、有料アプリ)
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サーバー代・ドメイン代
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交通費(打合せ・撮影・仕入れなど)
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書籍・教材・オンライン講座費
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自宅の家賃・光熱費の 家事按分 分
● 家事按分(かじあんぶん)とは?
プライベートと共用している費用を、合理的な割合に分ける方法です。
例:
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60㎡の家のうち、10㎡を副業スペースにしている → 面積比で 1/6を経費
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PCの使用時間のうち、業務が1日6時間、私用が2時間 → 時間比で 75%を経費
※ 根拠をメモや写真、Excelで残すと税務調査でも説明できます。
● 経費にならない代表例
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私的な食費・カフェ代(ただし打合せはOK)
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洋服・化粧品(必要性を説明できる場合を除く)
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家族旅行・娯楽費
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友人へのプレゼント購入費
迷った時は
「この支出がなければ収入が発生しなかったか?」
で判断するのが基本です。
帳簿を付けると何が変わる?
副業を継続する場合、帳簿は絶対に付けた方が得です。
● 帳簿を付けるメリット
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青色申告特別控除(10万・55万・65万円) を受けられる
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赤字の繰越 ができ、翌年の税金が減る
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経費の抜け漏れが減る
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収支管理が明確になり、副業の成長戦略が立てやすい
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税務署からの問い合わせにも堂々と対応できる
● 帳簿は難しくない
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会計ソフト
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スプレッドシート
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AI家計簿ツール
どれでもOK。
レシートの写真を撮るだけで自動仕訳されるツールも増えています。
副業データをAIで自動整理
支出分類・按分・集計を自動で行い、確定申告書Bにもそのまま転記できる
AI家計簿・確定申告TOOLを活用すれば、経費の抜け漏れや判定ミスを防ぎ、
本業とのバランスを取りながら正確に申告が可能です。