確定申告を初めて行う人が必ずといって良いほど迷うのが、
「申告書Aと申告書B、どちらを使えばいいのか?」 という点です。
どちらも「所得税の確定申告書」ですが、対応している所得の種類や記入欄の数が異なります。
正しい申告書を選べば、記入する項目が減り、作業時間や入力ミスを大幅に減らすことができます。
逆に、誤った書式を選ぶと 不要な追加作業が発生 したり、後で修正申告が必要 になる場合もあります。
この記事では、A・Bの違いを丁寧に解説し、初心者でも迷わず選べるように「チェックリスト」までまとめました。
確定申告書Aとは?(給与・年金の人向けのシンプル版)
申告書Aは、収入の種類がシンプルな人のための申告書です。
以下のようなケースに該当する場合、A様式を使うと記入が非常にラクになります。
申告書Aが適している人の例
- 1か所の勤務先から給与を受け取っている
- 年末調整済みで、追加で申告したい控除だけ入力したい
- 医療費控除
- ふるさと納税(寄附金控除)
- 生命保険料控除 など
- 公的年金を受給しており、源泉徴収票がある人
Aは、給与所得・年金所得など、一般的な所得に対応しており
事業所得や不動産所得などの複雑な項目は省略 されています。
そのため、
- ページ数が少ない
- 記入ミスが起こりにくい
- 初めてでも使いやすい
というメリットがあります。
特に給与所得者が医療費控除や寄附金控除を申告する際に最も使われる形式です。
確定申告書Bとは?(すべての人が使える汎用タイプ)
一方、申告書Bは 「誰でも使える」万能様式 であり、すべての所得種類に対応しています。
給与だけでなく、複数の収入源がある人はこちらを使用します。
申告書Bが必須になるケース
- 個人事業主・フリーランス(事業所得)
- 不動産収入がある(不動産所得)
- 副業収入や原稿料・広告収入(雑所得)
- 株式・FX・仮想通貨の売買益を申告したい(譲渡所得)
- 海外投資、配当所得などを扱う
Aより記入欄が多く、初見では難しく感じますが、
実際には クラウド会計ソフトやAI集計ツールと相性が良く、入力の負担は大きくありません。
青色申告をする人は?
青色申告の人は 必ず申告書B を使います。
(青色専用の書式があるという誤解が非常に多い)
A・Bの使い分けを判断するチェックリスト
以下の項目に「はい」があるかどうかで判断できます。
✔ AでOKな人
- 給与のみ
- 控除を申告するだけ
- 副業なし
- 年金のみ+控除
✔ Bが必要な人
- 副業・フリーランス収入がある
- 不動産収入・駐車場収入がある
- 株式・仮想通貨などの取引がある
- 青色申告をする
- 海外収入や配当の申告が必要
国税庁の「確定申告書作成コーナー」では、
質問に答えるだけで 自動でA/Bを選んでくれる ため、迷う場合でも安心です。
よくある勘違いと注意点
❌「青色申告には専用の申告書がある」
→ 正しくは 申告書Bを使うだけ。専用書類はありません。
❌「給与だけだからAで問題ないはず」
→ 給与+副業(雑所得)がある場合は Bが必須。
❌「Aで提出した後に副業を思い出した」
→ 修正申告が必要。Bで再提出します。
❌「申告書Bは事業者専用」
→ 給与+不動産など一般の人でも普通に使用します。
入力をスムーズにするためのコツ
申告書の入力作業をラクにするには、事前準備が最重要です。
整理しておくべきデータ
- 収入フォルダ(給与・支払調書・売上など)
- 経費フォルダ(領収書・家事按分メモ)
- 控除フォルダ(医療費・保険・寄附金)
作業効率アップのポイント
- 月別フォルダで書類を仕分ける
- Excelのフォーマット(費目名・日付形式)を統一
- e-Tax作成コーナーの「データ保存」機能を活用する
- AI分類ツールで費目付けを自動化する
特に、数字・費目・日付の統一は申告作業全体の正確性を大きく左右します。
申告データ作成を自動化してミスゼロへ
AI家計簿・確定申告TOOLを活用すれば、
- 家計簿データを読み込み
- 自動で費目分類
- 家事按分を自動推定
- 収支内訳書の数値を作成
- A/Bどちらの申告書にも対応したデータを出力
といった作業を全自動で行えます。
「どの申告書を使えばいいのか」から「申告書入力」まで一気に完結できるため、初心者でも迷わず申告可能。